荒波を抜けていく

◎善悪で裁く

今年も残り一か月を切りました。

 

これから年末にかけて大河を経て大海にでる、といわれていますが、地獄の釜に引き込まれる人たちを横目に見ながら、ということになりそうです。

 

地獄に落ちる、というのは、要は裁かれるということです。

 

自らのやったことの結果として、落ちるべくして落ちる、ということです。

 

それがアメリカの選挙で起きている、ということでした。

 

この世的には裁判という形で罪を裁くシステムがありますが、私たちは日常的に個々でもそれをやりがちです。

 

自らを正義として、考えの合わない人たちを否定し、裁こうとします。

 

善悪がある、と思い込み、それを基準に行います。

 

しかし、視野を広げ、物事の考え方が変わっていくと、私たちが思い込んでいるような善悪というものがないことに気づきます。

 

自由を認めることについて考え理解するようになると、そうしたことのおかしさにも気づけるようになっていきます。

 

時代によってもそうですが、その人が何を信じ、何を求めているのか、それによって考え方の基準が変わるので、絶対的なものはありません。

 

しかし、考えなしに生きている私たちは、誰かにいわれたことを丸々信じ込んで、それがどういうことなのか考えることなく主張してしまうのです。

 

そして、自分が一番という思いこみや、自分が特別という思いこみがあればなおのこと、その基準が絶対的に正しいと思い込んでいきます。

 

通常、詐欺でダマされると、ダマした方が悪い、という理屈で裁かれます。

 

しかし、騙されないように賢くなっていけば、ダマすダマされるということは起きなくなっていきます。

 

ダマす側の歪みはもちろんありますが、騙される側の歪みもあるからこそ、この世界の二元性の理からそうしたことが起こるのです。

 

この世界に完ぺきなことはない、ということから考えても、どちらかが100%悪いとはいえません。

 

私たちが目にできる範囲、自覚できることの中ですべてが起きてはいません。

 

意識していることもあれば、忘れてしまったことや、自分に都合よく結論付けて終わらせたつもりでいること、無意識にやってい

ることもあります。

 

自由があるので好きに生きることはできますが、やったことが返ってくるので、そのことを無視しつづけることはできないでしょう。

 

だからこそ、自分の考え方をチェックし、言葉を注意して使い、自分が納得して生きられるようにしていくのです。

 

 

 

◎穏やかでなくなっていく

いま大統領選挙で不正の疑いをもとに、トランプ大統領側が積極的にそれらを明らかにしようと動いています。

 

最終的な結果は裁判で明らかになりますが、これまでダマす側の都合がはびこっていたとすれば、それは騙される側が愚かだったか、力がなかったのか、なにか理由があるのです。

 

選挙は期限があることなので、時間内で証拠をつかんで解決するには大変でしょうが、今回トランプ大統領側は騙され続けて愚かなままでいることを選ばず、先手を打って下準備をし、できることの中で最大限の問題解決に向けた取り組みをすることで、これまで欺かれ続けてきたものを明らかにして、終わらせようとしているそうです。

 

では、トランプ大統領側が正しいかといえば、そこはトランプ大統領側の都合に基づいて行われることもあるでしょう。

 

ただ、今までのアメリカ社会で許されてきた基準や考え方を否定が少ないものに改めることができれば、よりよい価値基準に変わります。

 

そのためにも、歪みをできるだけしっかり解消することは重要です。

 

例外や特例などで中途半端なことをすると、場合によっては歪みを持ち越すことになります。

 

新しい時代が来る、というのは、そこに新たな価値基準にそぐわないものは持ち越さない、ということです。

 

ですから、トランプ大統領としては、しっかりけじめをつけさせようとするでしょう。

 

人のやることなので、どこまでできるかわかりませんが、トランプ大統領の再任が決まって、裁判でも隠れていたものを明らかにできたなら、数年先か数十年先に今この時を振り返って、選挙システムの中であんなおかしなことを昔はやっていたんだね、ということになります。

 

しかし、それによって世の中が穏やかになっていくかといえば、そうではありません。

 

アメリカに限らず、また政治以外に他にあぶりだされているものが世界中で多々でてくるので、自分の方向性を自覚できていないと、混沌の中で自分を見失いながら荒波に呑まれ翻弄されていくことになります。

 

 

 

◎逃げ道をふさぐ

先月後半、ようやく中国側がバイデン候補に祝意を伝えたようですが、それは文字通りのものではなく、「なにがなんでも当選を確定させるために腹きめてとことんやれよ。逃げることはゆるさん」という、恫喝に近いもののように感じられました。

 

バイデン候補たちの逃げ道をふさいで追いこんだかのようです。

 

追い込まれると、人はなにをするかわかりません。

 

もしそうであれば、これからますます熾烈な展開となっていくことでしょう。

 

大統領選挙については、12月前半から中旬にかけてが、今後の一つの大きな山場のような気がしています。

 

その後も他の山場が連なり広がっていき、世界の様相は大きく変化していくようです。

 

 

  

◎余談

なんとなく落ち着かない感じがあります。

 

地震への備えなど、いまいちど確認しておくといいかもしれません。