◎一流の人しか残っていけない
これからは一流の人しか残っていけない、初めてひろかねさんとお会いした時に言われた言葉です。
およそ5年半ほど前のことでした。
そして、あの頃想定していた展開は、今よりもっと急速で激しいものでした。
しかし、そこまでではないにせよ、一流の人しか残っていけない、まともに食べていけない、そういう状況は各所で現実化してきているように思います。
ここでの一流の定義は、代わりがきかない価値のあることができる、でしょうか。
価値についてはエゴの判断でいくらでも変わるため、自分なりに探求していけばいいことだと思っています。
ただ、自分が価値があると思ったり、自分が正しいと信じて人におしつけても、うまくいかないことが多々あるように、周りが同じようにそれを思うかは別の話です。
それは経験を通して書き換えていくことなので、自分なりにまずは考えてやってみることです。
◎考えてわかること、考えてもわからないこと
仕事をしている方にとっては、その仕事のなかで一流を目指して取り組みを続けてくることが、これまでできた一つの選択でした。
それは、そのことを気づいた人にとっては、これからも選択肢として残っていきます。
食べていくだけで精一杯、という方は、一流を目指すや好きなことを仕事にする、という以前の段階ですので、まずはまともに食べていけるようにできる仕事の中で結果をだせるようにするか、仕事を見直して選べる中で食べていけるなりの仕事に就きなおすことを考えてみるといいでしょう。
一流を目指す、という考え方は、これからも一つの指標になるものですので、いま大きな問題もなく働けている人は、そこからどうしていきたいのか考えてみるといいと思います。
前回、問題が起きてからどうするか、ということを書きました。
あれは問題が起きてしまった場合の話ですが、すこし言葉を変えると、「問題に気づいた時にどうするか」ということでもあります。
これもひろかねさんから常々言われてきたことです。
自分の実力不足を自認できれば、そのままでいてその先うまくいくはずがないことはわかります。
一流の人しか残っていけなくなる、という言葉を言われた当時は、今回のコロナ騒動に比べたら穏やかな毎日でした。
ただ漠然と与えられた仕事をやりさえすれば、当たり前のように給料がもらえ、なんとなくでも日々過ごしていくことができた人も多かったのではないでしょうか。
先の見通しが立たなくても、なんとなく大丈夫だろう、という気持ちがどこかにあったと思います。
その中で、「一流の人しか・・・」ということを言われても、「とりあえず何とかなるだろう」「そのうち取り掛かればいいや」という気持ちでいた方は、おそらくいまもなにもしないまま、世の中が変わることを待ち続けているのではないでしょうか。
方向性をだす、ということをしないまま話を聞いていても、何をどうしていいのか自分で気づくことはあまりありません。
つまり、やることがわからないので、先送りにしてしまいます。
判断できなければ保留でもいいのですが、それは自分では答えを出せない場合です。
考えてもわからないことと、考えないからわからないことは違います。
自分で少しは考えられ行動に移せる何かがあるなら、保留にして先送りにする前に、とりあえずでもいいので「よりよく」という基準で考えて行動した「結果」を踏まえて考えてみる、ということをやってみてはどうでしょうか。
むかしなにかで見た話ですが、オーケストラなどで演奏する音楽家でうまい人の違いについて調査した結果がでていました。
上手な人は、なんとなく上手な人よりも、圧倒的に練習や演奏に時間をかけているそうです。
上手な人の中でも、一流の人と超一流の人とでは、さらにその差は歴然だったと記憶しています。
とにかく集中して取り組むのはもちろんですが、そこに注ぎ込んだ分のエネルギーの違いだけ、結果は変わってきます。
やらないよりはやった分だけ経験できるので、自分で判断できることが増えますし、その量が増えるほど、より緻密でダイナミックに、自分の判断の幅と行動も変えていくことがしやすくなります。
もちろんそれだけではないでしょうが、少なくとも人と同じではなく、時間も内容も圧倒的な差がわかるくらいやってこないと、一流にはなっていきません。
片手間でやっていては集中しきれないでしょうし、保留にしていても何も変わりません。
インスピレーションも下りてきづらいはずです。
◎新たな時代に向けて書き換える
これからの困難な時代を生き抜いていくために欠かせない要素は、インスピレーションを受け取れるようになっていけるかどうか、ということを以前書きました。
一流を目指して仕事に集中して取り組むことで、インスピレーションも受け取りやすくなります。
方向性を出した取り組みの中でそういうことを繰り返していくと、相乗効果で、自分のためになることも自然とキャッチしやすくなっていきます。
エゴは現状維持を好むため、いまあることを繰り返し続けようとしますが、成長する取り組みはその現状維持とは異なるため、考えなしにやろうとしても無意識に拒否してしまい、言い訳多くやることやらない、ということになってしまいがちです。
しかし、エゴはエネルギーを集めることで状態を維持しようともするので、成長することが自分にとって気分のいいことであり、気分がよければ意欲が沸いてくるし、生きやすくなることでエネルギーの浪費も少ない、そういうことを意識しながら無意識に浸透させていく、ようは考え方の癖にしていけば、なにもしないで現状維持するような思い込みを書き換えていくこともできていきます。
覚醒する取り組みとして、エゴを薄くする、無くす、という言葉が過去いろんな方を通して表現されてきました。
それは、「言葉が足りない」「その方にはそう感じた」というものだと思っています。
しかし、今私たちが生きるこの時代は新たな段階に入り、私はひろかねさんから新たなこれからの取り組み方を教えられ、否定を減らす、間違った思い込みをよりよいものに変えていく、という風に考えるようになっています。
エゴを変えていくこと、しつけなおしていくことで、その特性を生かして私たちは進化していくことができます。
エゴのこれまでのパターン化から抜け出すことを、自分の殻を破る、エゴの範疇を超える、という言葉で表現もされますが、現状維持のパターンではなく、よりよく生きるというエゴを使った成長のパターンへの書き換えが、この時代に新たな覚醒の道筋として示されたのでした。
◎余談
一流という言葉は、考えやすくする取っ掛かりだと思っていただいて結構です。
エゴが無意識に制限してしまうことを、どこまで否定を入れずに広げて生きやすくしていけるか、それが私たちが自分のよりよい幸せのためにやることではないでしょうか。
いろいろ書き連ねたので、次回後半を掲載します。
ひろかねさんのことを時々書きますが、私自身は番頭か見習い小僧のような感じで学ばせてもらっています。
そこで見聞きしたことをここで皆さんに伝えながら、自分の確認の場にもしています。
成長がのんびりしている自覚もあるので、私自身、時に自分に対して歯がゆいこともあります。
ただ、続けた分だけ変わりましたし、歯がゆく感じた時に方向性を出していることで気持ちをすぐに立て直せたことが何度もありました。
ひろかねさんからは、みなさんの生き方のベースになることを教えていただいていると思っていますので、ここにはそういうことを書くようにしています。
思うようにいかなくて飽きたりつらく苦しいことも時にあるかもしれませんが、そういう時にこそ、自身の考えをチェックすることで、具体的にこれまで学んできたことを咀嚼して自分のために活かすことができます。
ご自身の幸せのために、これからも学んでいただければと思います。