◎自分の運命をよりよくする機会
現在、緊急事態宣言のもと、様々な自粛要請があります。
そこで、「ちょうどいい機会だから大義名分もあることだし休んでしまおう」と、自宅でできる仕事や工夫できる営業の仕方もあるかもしれないのに、それを考えることなく仕事をすべて休みにして、外に出ないでずっと引きこもっていたら、どうなるでしょうか。
いまできることを精一杯やりましょう、というのは、精一杯生きましょう、ということです。
私たちが暮らすこの社会で生きるためには、大半の人にとってお金を稼ぐことが必要です。
一生懸命働いてお金を稼ぐことも、一生懸命生きることなのです。
言われるがまま休んでしまう方の多くは、「やることやらないとお金を稼げず、今この社会では通常お金がないとまともに生きていけない」そのことに気づいていないのかもしれません。
日本では生活保護があるので、ある制限のもとであれば一定レベルの生活は保てるので、それで納得できればそれでいいと思います。
それで納得できないのであれば、気づいたところから変えていくことです。
それこそがまさに、自分のよりよい運命を創造ことになるのです。
◎いざというときに出る本音は
「そんなに余裕なく必死にならなくても、何とかなるから大丈夫だよ」という方もいるかもしれません。
たしかに、少しでも余裕がある時期は助けあう気持ちのゆとりがある人もいますが、みなが一斉に貧しくなってしまったとき、自分が食べるだけでも精一杯な中で、自分のことしか考えないエゴ主体で生きている私たちが、他の人を助け続ける気持ちの余裕があると思っているのでしょうか。
そうなれば、例え生活保護で得られるお金があっても、まともに食べていけないことも出てくると思います。
まず自分のことをしっかりしないことには、人のことをどうこう考える余裕などないのです。
それをしないでおいて、なにかあれば人を助けよう、自分が困れば助けてもらえるに違いない、そう勝手に思い込んでいる人もいます。
しかし、因果応報の観点から見れば、助けられるなりのことは、普段からの積み重ねた中から生じるものです。
自分がやってきたことの結果、起こることです。
やったことが返ってくる、そのことに気づくために、いま私たちはこのような状況を迎えているのです。
しかし、考えなしに休んだ人たちの中には、あとで「こんなはずではなかった」と思った途端、自らを省みることなく責任転嫁に走る人がでてきます。
もちろん、補償や責任などは筋を通して話をするべきケースもありますが、自分がやるべきところでやらないでおいて、「補償しろ」「なんとかしろ」と国や社会に対して文句や要求を言い続け、不満をさらにためる人もいるのです。
そして、そこから更に自分がよくなるなりのことをしない時間だけが積み重なり、その結果を受け取りながら、自らの手で自らの生きづらさをさらに大きく増していくのです。
文句を言える人はまだましで、文句すらいえずなやんで自滅していく人もいるでしょう。
そういう人たちもいる一方で、やることをやっている人たちは、また違う運命を生きることになっていくのです。
◎結果がでてからでは遅い
そうなってから後悔するのではなく、いま少しでも頭を使って考えてみることです。
気づいたいところからでいいので、常識に囚われ過ぎて考えなしに生きるのではなく、常識を踏まえて自分で判断して少しでも後悔なく生きられるようにすることです。
人によって、目の前のことや、手が届くものは違います。
状況や取り組み方は違ったとしても、まずお金をかせぐことを真剣に考えないと、この世界でまともに生きることを放棄しているかもしれない、そのことに気づいてください。
私たちは気づくことなくなにもしなければ、その生活の中での大半が、無意識に自分を生きづらくする思い込みに基づいた行動になっています。
「自分を生きづらくする思い込み」「自分が生きやすくなることとは違う思いこみ」、それらに気づいて考え方を変えたり、目的を自覚して取り組みをよく考えて確認しながら意識して行うようにしていくことで、自分の問題をクリアし、いま自分にとって感じる問題を問題でない状態にしていくことができるため、成長します。
そして、考え方のなかにある否定を減らすことで境涯が上がります。
「一歩ずつクリアしないと上には行けない」とひろかねさんから言われています。
通常、魂の成長は一足飛びにはいかないものです。
ですから、一歩ずつクリアしながら、幾転生も繰り返しながら成長する機会があるこの世界にその身を置いているのです。
お金に振り回されていると思えば、そのことをクリアすることです。
まだできることがあるうちに考えて動いて下さい。
結果が出てからでは手遅れなのです。
◎自分が変わらなければ意味がない
これから世界は、より一層混乱をきわめる方向に動いていきます。
実態とは異なる表層を使って、よく見せよう、よくなったと思い込ませよう、と、力を持った人たちは動き回ります。
考えることが身につかない状態でよくなったと安心する人達の多くは、そこでまた考えることをやめてしまいます。
そして、またそのように鵜呑みにする人たちを利用して、世の中をこれまで以上にコントロールしようとする人たちの活動が活発化することでしょう。
そういうことを許せないと憤る人もいるでしょうが、いまはそういう世の中で回っているので、そのことを認めて、その中でどうやって行くのか考えないことには、自分が今よくなることなどありません。
コロナウイルス騒ぎが終息したかのようになれば、一時的に景気回復させる勢いが強まることもあるかもしれませんが、何度も書いてきたように、社会がどうなろうと自分が成長しないままでは、また同じ問題に向き合ったときに同じように悩み苦しむだけです。
お金を稼げるなりの力をつけることもしながら、なによりも自身の成長になること、幸せを感じて生きられるなりのことをし続けてください。