◎まずは
心配や不安がある方は、まずは自分が納得できるところまでとことん考えるなり、備えるなりすればいいと思います。
執着や未練に不安など、自分のなかで優先順位が高いものを、無理に無いことにしようとしても解決しません。
解決しないままでは、いまに集中できるはずもありません。
まずは自分の気持ちを素直に認め、そこから「ここまでやれば、どんな結果がでても納得できる」「後悔ない」「もう気にならない」「問題にしない」「その時考えればいい」と思えるところまで考えたり行動することです。
「自分の気持ちを素直に認める」と書きましたが、まず「ある」ものを「ある」と認める、このことが当たり前にできているようで、ほとんどの人ができていないことだそうです。
そうしたことに気づけるようになるのも、最初に「よりよく生きていく」という方向性をだしているからなのです。
つまり、方向性すらまともにださないまま、私たちは日常を過ごしているのです。
◎自身の運命の創造主として責任をもつ
「一度にできることは一つだけ」という運命をつくる力、「自分がやったことが自分に返ってくる」という因果応報という真理、これらを自分の運命のためにどう使うのか、考えてみてください。
「いつどうなるかわからないものについて、ただ不安になりながら考え続ける」ことと、「いま幸せになれるなりのことを考えて行動する」こと、どちらの優先順位を高いと思えるのか。
そこに気づいて行動がかわると、自ずと状況も変わっていきます。
世の中は理屈通りに動いていきます。
例えば、自分が「いつ死ぬのか」のような「いつどうなるかわからない」ものを考えても、「わからない」という結果がでるだけです。
それを延々考え続けても、「わからなかった」という結果がでるだけで、幸せになるなりのことを何もしてこなかった結果も、同時に現れます。
二元性を越えていくという理屈も、こうしたことを通して理解できるようになっていきます。
◎どんな時でも
いつどうなるかわからないものに対して、その時にどう自分なりの判断ができるのか。
パンデミックや経済問題、政治や外交に戦争、台風や季節外れの気象現象、大小さまざまな大地の陥没や大規模な山火事、地震に火山活動など、すでに増えていることも含め、身の回りがいままで以上に騒がしくなる可能性は非常に高いです。
そうした中で、自分の幸せのためにどう生きられるかは、日ごろから考え、意識して取り組んでこないと、いざというときにわからないし、できません。
痛い目にあって経験を通して学ぶ、ということはできるかもしれませんが、一つ一つの負荷の強さが増していくのであれば、そう簡単にはいかないかもしれません。
いつまで続くかわからない正念場の時期が本格化してきている、と私は感じています。
どんなときでも、自分がいまできること、やりたいこと、大事だと思うことに目を向けて取り組むことができれば、確認のとれない先のことに振り回されることなく、今ここを自分を信じて生きていけるようになっていきます。