「肯定」について
これまでも全肯定について書いてきていますが、個々によって受け取り方が異なるため、断片的であっても時折書いていこうと思います。
「肯定」という言葉を聞くと、「正しいと認めること」という理解があると思います。
しかし、全肯定でいう「肯定」は、「存在を(より正しく)認めること」です。
正しいかまちがっているかや、良い悪いを認めることとは違います。
悪いことをしている人を「正しい」とはいいませんし、実際に取り組んだ方は分かると思いますが、思い込みによって否定しているものを変えることは、安易な肯定ともいえません。
言葉尻だけとらえてわかったかのようになる方も時折見受けられますが、片手間ではなくきちんと理解しながら取り組んでいかないと、全肯定を理解することはできないと思っています。
否定を肯定に変えるのは、言葉を変えるだけ
ただ、正しい知識と素直なものの考え方で自身と向き合っていくと、考え方の否定に気づいて、考え方を変えやすくなります。
ゆるせない過去や未来への不安、現状の苦しさ、つらさ、やりきれなさ、など、さまざまある生きづらさは、否定形を減らしていくことで、生きやすくなります。
なぜなら、よりよくという方向性で、その人が結果をだすために苦労が少なく、一番納得のいく楽な考え方が全肯定だからです。
「だめ」「できない」「むずかしい」と、やらない言い訳が出るうちは、現状をよくする取り組みもやる気がおきないためできなかったり、できたとしても中途半端になります。
しかし、「できる」「やる」と素直に思えたり信じることができれば、集中した取り組みとなって、結果も伴いやすくなります。
自然にできれば
物心つく前から育った環境に対して、思い込みによって気づいていないことは、かなりあります。
そうしたことに気づいて否定を減らしていくことは、考え方を変えることなので、適当にやっても簡単にはかわりません。
つよい思い込みほどそうですし、自分を変えることはエネルギーを要し、無理をすればなお一層大変です。
しかし、自分にとって大事なこと、正しい理屈で考えたらこのまま放置しておけない、などと素直に思うことができれば、エネルギーをやたらに浪費することも少なくなり、我慢や勇気といった大げさなものではなく、自然に話せたり、行動に移せるようになります。
無理を減らす
たしかに、時に我慢や勇気が必要なこともあるかもしれません。
そうした時に、きちんと理解して納得できていればいいのですが、そうでないと本心とは多少違うことを無理してやることになります。
思いこみを取って否定を減らして肯定に変えていくことは、ものごとの道理や理屈を正しく理解することで、納得して取り組めます。
結果のでる正しい考え方を学びながらおこなうことで、無理が少なくなっていきます。
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