わからない
私たちは、自分より上の意識レベルの存在が考えていることや正しさが、なかなかわかりません。
その理由は、不完全であることはもちろん、未熟だからです。
未熟とは、先日の「アホ」のお話と同じで、「そういう能力が無いのではなく、やることをやっていないからできない段階」ということです。
エゴの判断
未熟な状態で成長という方向性を出さず、エゴ主体で何気なく普通に暮らしていると、いざ上からの働きかけがあっても、自分が思う以上の正しさがあるとは考えず、自分が思う正しさを優先して判断します。
自分より正しい物事がわかるからこそ、上位意識は上位意識でいられます。
そういう自分のレベル以上の存在からの働きかけに対し、私たちが「それがよりよい考え方である」とわかるには、わかるなりのことをしてこないと、実際の場面で判断がつきません。
つまり、やることをやっていないと、上位意識からの働きかけが分からないのです。
正しいことが正しい、とわからないのです。
インスピレーションの必要性
自分で判断することは大事ですし、失敗や間違いをしてはいけないわけでもありません。
しかし、私たちには自由があるため、絶対正しいことができる保証などどこにもなく、ときにそれは大きく誤った判断をすることもあり、場合によっては否定的にとらえてしまって、一番やってはいけない真理を曲げるようなことまでしてしまいます。
そうしたことに気づくには、やはり今の自分より物事がわかる立場にいる存在のフォローが必要なのです。
それが上位意識との繋がりから得られるインスピレーションです。
そうしたインスピレーションを受け取るためには、方向性を出してエゴを薄くできていることが必要です。
全肯定でできること
上位意識との関係性の中で成長を志したとき、いまの自分より正しいもの見つけてそれを選びとることで、私たちは正しく進化していくことができます。
完璧に正しいものはありませんが、今の自分の考え方より正しいものごとを見つけることはできます。
弱肉強食の「力が一番」という価値観ではなく、「力ではなく、より正しいものが優先される」、そういう価値判断ができるようになっていくことが、いま求められていることです。
そして、全肯定は少しでも正しいものを選び取っていくことができる考え方であり、それによって歪みを減らし、私たち自身を含む全体をよりよく変えていくことが可能となるのです。
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