思うようにいかないことに対して
思うようにいかないことに対して許せない否定的な感情がでてくるということは、
「思うようにいかないことはあってはならない」
という思い込みが隠れていることがあります。
よく考えてみると分かるのですが、思うようにいくことの方が少ないのが、実際のところではないでしょうか。
実はまだ未完成なこの宇宙
この宇宙は、因果応報がまだキチンと機能しない未完成な状態です。
そこには、全体が完璧であろうとして動く、全体性の働きがあります。
その一端を私たち不完全な個々の存在が、「よりよく」という方向性で担えるようになることが求められています。
現状、完成して全てが完璧に機能する完全な宇宙に、私たちも完璧な存在としてあるのではありません。
まだ思うようにいかない事だらけの中、それぞれがよりよくなっていくことで、思うようにいくことを増やし、全託という形でそういう方向性のもと全体が調和する在り方を目指している、そういう状況なのです。
思うようにいかなくて当たり前
当たり前のことに腹を立てる事のおかしさを思えば、言われたことに対する余計な感情の揺れ動きというものが、わかりやすくなるはずです。
また、因果応報や宇宙全体の流れを踏まえて思うようにいかないことについてわかってくると、ものごとがスムーズに進み思うようにいくことの希少性が分かってくると思います。
「有」という存在するものすべてがある中で、そうした展開は非常に難しいことであり、だからこそ、ものごとが本当にうまく流れていくとき、その難しさが現象化していることへの驚きと感謝をこめて、「有り難い(ありがたい)」という言葉を使うのです。
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